双子☆Love
「夜景を一緒に見ようって……。」




「……ふーん。」



そう言ってしばらく黙り込んじゃった佑樹。



……やっぱり佑樹は優ちゃんのこと嫌いなのかな?



「で?どうすんの?」



「何が?」



「何がって、優介の誘い。」



「……迷ってる。」



これが今の私の気持ち。優ちゃんは優しいし、一緒にいてドキドキするから、




恋なのかなって思ってた。


そのままの私なら、優ちゃんの誘いを受けただろうな。



……でも、今は違う。



佑樹と一緒にいることも楽しい。


優ちゃんとは違う温かさもある。




私はどうしたらいいか分からなかった。



「じゃあさ、半分ずつ。俺と優介、一緒にいる時間を半分ずつにしよう。」




佑樹は私に笑顔でそう言う。



「……佑樹も私と一緒でいいの?」



自信ないなぁ……。確かに好きだ、みたいなことは言われたことあるけど……



私でいいのかな?
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