ピュアハート
「おはよう。」


「おはよ。降りそうな雲行きだねえ。」


「ほんと、鬱陶しいね。もう梅雨入りだもんなあ。」


ユリカとロッカーで会うと、そんな話をしながら教室へ向かった。

自分の机にカバンを置くと、昨日のことを思い出した。



「そういえば昨日さあ。」

「ん?何?」

「ケータイに知らない番号からかかってきて、気持ち悪かったんだー。」


「へー。」


「二回もかかってきてね…。」


と何気なくケータイを開くと、


「あれ?メッセージが入ってるみたい。」


「聞いてごらんよ。」


「うん。」



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