傷だらけのラブレター



自由すぎる…。




既に背を向け歩き始める浅野目くんを見て、私は立ち尽くすことしかできない。




この人には、遠慮って言葉が存在しないのかな…。





「あっ、愛未ちゃん。」

『はっはい!』




突然ピタッと止まった背中に、改まった返事をしてしまう私。



立ち止まった浅野目くんは、少しだけ真剣な表情でこちらを振り替える。





「違う人で想いを消すのも、俺はアリだと思うよ。」

『……。』




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