傷だらけのラブレター
このラブレターを書いたのは、私が小学6年生のころ。
小さくて、所詮は小学生の恋愛で。
けれども、一生懸命に綴った、直也への初めての気持ちだった。
――――――――――…
―――――――――…
――――――――…
視界に映るのは、小学6年生の時の私。
可愛い便箋のようなものに、何かを一生懸命書いている。
…多分、ラブレターだ。
『やった!』
ペンを置き、嬉しそうに便箋をかざす私は、まるで幸せそのもの。