傷だらけのラブレター



…未来の、話をするのは嫌い。



直也と旅行する日が訪れる保証なんてないし、その前に地球は滅びてるかもしれない。



ましてや、明日が絶対に来るとは言い切れないんだから。





…だって。


私がいつ、発作を起こして死ぬか、わからないでしょ?





「…俺も俺も!

グアムとか行きたいかも!」




もしかしたら、直也は私よりも嘘が上手いのかもしれない。




だって、次の瞬間には、いつも通りに笑っていたんだから。




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