屍都市Ⅱ
この家でもまた、朝の準備に追われていた。
「雄大、ハンカチ持った?ティッシュは?ほらぁ、ボタン掛け違えてる!」
自分の準備もそこそこに、純は息子の雄大の世話にかかりっきりだ。
「今日から小学校なんだからね。先生に名前呼ばれたら、元気よく返事するんだよ?」
「うん、ママ」
頷く雄大に。
「またぁ」
純はコツンとやった。
「『ママ』は卒業だって言っただろ?」
「あ。そか。ごめんお母さん」
真新しいランドセルを背負って、雄大は鼻の下を擦った。
「さてと」
純もまた、普段着慣れないスカートを身につける。
男勝りな彼女も、今日は息子の入学式の晴れ姿だ。
お淑やかにしていられるかしら…。
鏡の前で、一抹の不安を感じるのだった。
「雄大、ハンカチ持った?ティッシュは?ほらぁ、ボタン掛け違えてる!」
自分の準備もそこそこに、純は息子の雄大の世話にかかりっきりだ。
「今日から小学校なんだからね。先生に名前呼ばれたら、元気よく返事するんだよ?」
「うん、ママ」
頷く雄大に。
「またぁ」
純はコツンとやった。
「『ママ』は卒業だって言っただろ?」
「あ。そか。ごめんお母さん」
真新しいランドセルを背負って、雄大は鼻の下を擦った。
「さてと」
純もまた、普段着慣れないスカートを身につける。
男勝りな彼女も、今日は息子の入学式の晴れ姿だ。
お淑やかにしていられるかしら…。
鏡の前で、一抹の不安を感じるのだった。