恋愛相談
もうやだ…。
私はただ無意識に地面を見つめた。
とにかく、一刻も早くここから立ち去りたい…。
訪れる沈黙。
それを破ったのは、先生だった。
「そういや上林。」
ふと名前を呼ばれた。
ゆっくり視線をあげると、さっきよりは真剣な顔をした先生がいた。
「なんですか?」
「お前、今日廊下に立たされたらしいな。」
もう話がまわってるのか…。
ついさっきのことなのに、先生が知っていることに驚いた。
「さっき、数学の山本先生からきいてな。居眠りしてたんだって?」
確認するように問いかける先生。
こんなところで嘘をついても意味がないことは重々理解しているので、私は静かにコクリと頷いた。