吸血鬼のオヒメサマ
出会いの森
     ☆プロローグ☆ 



今から約160年前、魔界ではある双子の吸血鬼の王子が生まれた。
 名は

 兄、煉斗。
 弟、愁斗。

 2人は吸血鬼の純血一族で、とても長命である。魔界では唯一の純血一族で王位についているほど。その2人の親は寿命を迎え、王位を双子に託し、1つだけ、遺言を残して逝った。



 『人間でいう18歳までに、己の結婚相手を見つけ、契約を結ぶこと。契約者兼婚約者は絶対人間であること』





 そして、2人は人でいう16歳。そして吸血鬼たちは10年を1歳と数えるため、人間とは少し違う数え方をしている。 
 そして、期限まであと2年。そのため2人は15の時から、人間界の森に住み、相手を探し続けている。





 そして、16の今年、ようやく2人の未来に兆しが見えた。





 2人の住む森の近くの村から、追放された少女が人、2人の森に迷い込んだ。

  
      ☆プロローグend☆

    
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