吸血鬼のオヒメサマ

 それは…あてもなく歩いてた時、ある大きなお屋敷が見えた。
 明りが付いてて、誰かがお屋敷から出てくるところだった。



  
 『だ…れ…?』



 あたしの声はまともに音を発していない。
 ううん…。声がでない。
 それに頭もぼーっとしてる。
 なんで…?



 『だ…れ…?』



 あたしは出ない声を振り絞って誰?と聞いた。
 その声が聞こえていたかは分からない。
 それに、その人が屈んで何かを言ってた気がする。
 けど、声を聞く前にあたしの目の前が真っ暗になって、意識はどこかへ行った。

  
 ☆希羅side end☆
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