タイムリミット
「果奈はな、俺に会おうとして事故に遭った…、俺さえそばにいればあんな事故、起こらなかったんだ。だから全部俺の責任だ。
…果奈は、この病院に運ばれてよ。顔よく見たら1番愛してる人だったんだ…おさえきれない悲しみと怒りでいっぱいで運転手を責めまくった。白衣姿であること、医者であることを忘れてな…」
太陽が顔を見せる。
浅野の首元がキラリと光った。
「条先生、それもしかして…?」
浅野は泣きそうな顔で笑い、首元に光ったものをTシャツからするりと取り出した。
指輪が2つ付いたネックレスだ。
とてもシンプルなデザインで大小2つある。
「果奈に贈った指輪だ。結婚指輪になる前に遺品になっちまったけどな…、俺は果奈のそばにいたいから」
グッと握りしめた手が震え出す。