猛獣に射抜かれる様な愛


「……出て行きたきゃ、出てけばいい。亮佑が面倒見てくれんだろ」


「…面倒等見ていらない。義理の兄みたいな言い方しないで。目障り……だわ…っ…」




頬に何かがつたったと思ったら…これは…涙?



私、泣いてるの?



何これ…どうして涙なんか…




「…結菜」


「…っ……明日には出て行くから…」




矢斗をまともに見る事が出来ず、足早にリビングを出て部屋を出てカフェへと向かった



どうして…こんな事になったの。どうして矢斗が…姉さんの恋人なの…



矢斗から見れば私なんて…妹と変わらない。妹だと思って…今まで来たなんて…



涙が止まらない。私にも、辛い感情とか…あったのね…。



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