猛獣に射抜かれる様な愛
――ピピッピピッ――
矢斗が私の手を握った矢先の事、緊急用のポケベルが高い呼び音を鳴らす
「一発目のデートが戦場なんて、びっくりだわ」
「そうだな。二回目のデートは何処へ行きたいか考えてろ」
「ええ、分かった」
矢斗は私へ顔を寄せ、触れるだけの優しいキスを唇へ落とした
矢斗、貴方となら戦場デートであろうと何処でも構わない
今まで貴方とベッドの上以外でデートした事無かったから、凄く嬉しい
矢斗…これからどんな困難な事があろうとも、ずっと手を離さないでいて
私はもう二度と死にたいなんて思わない。いいえ、貴方が思わせない様にしてくれた
これから待ってる幸せな未来の為に、前を向いて生きて行くから
ずっと、傍に居てね
愛してるわ、矢斗。
【END】