猛獣に射抜かれる様な愛


考えてたらこんな事にはならない筈だから、きっと署長は何も考えてない




「ここがお前の部屋だ」




広いリビングにある二つのドアの一つを開けるとそこには見慣れた私のベッドやドレッサーがあった



いつの間に運んだのだろうか。確かに今日は朝早くから留守にしていたから引っ越し屋に頼んだら可能よね…




「…納得いかない」


「諦めろ。奴が決めた事は絶対だ」


「…矢斗はこれでいいの?署長の言われるがままでいいの?」


「…うるせぇ女だな」




不意に矢斗の顔が近付けば後退りし壁へと追い詰められ鋭い視線で私を見下ろす



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