【続】WolfPrince1
「もう…別れないで。」
海子の友人の優加さん。
不器用で意地ばかりはる俺と海子を常に見ていてくれた。
間に入って仲介もしてくれた。
誰よりも海子の幸せを願っていて。
誰よりも海子を大切にしている。
“別れることは二度とない。”
それが俺と優加さんの間の約束なのに。
「…二人は。
通じ合えるんだよ。
二人の想いは一つにできるんだよ。
せっかく思いあっているのに、どうして?
どうして別れちゃうの?
想いは…軽いモノじゃないよ。
スキって、愛してるって。
簡単に言っていいことばなんかじゃないよ・・・-ッ!」