【続】WolfPrince1
「俊ってミステリアスだよな。
謎に包まれてるっつーか。」
うんうんと私と優加もうなずいてしまう。
付き合うといっても私はまだ俊をあまり知らないのかもしれない。
俊の過去の恋はもちろん知っているけど。
俊の家族は…。
「海子?
ボーとしてどうしたの。」
優加は無言の私を不思議そうにのぞきこんできた。
きっと私は…。
悲しい顔をしていたはずだ。
だって俊が私を見つめている。
不安を隠すな。
全てを押し殺すな。
つらい時こそ、苦しい時こそ。
不安な時こそ。