【続】WolfPrince1





「そんなの俺も同じだよ。
俺は海子の過去の恋を知らない。
海子の事を元カレさんよりも知っていないかもしれない。
でもさ。
ムリしてすぐに全てを知ろうとする必要はないと思うんだ。
今という時があって、こうして俺らが出逢った。
それだけで奇跡じゃん?
少しずつ・・・。
二人のペースでお互いを知って行くだけでいいんじゃね?」





少しずつ。




2人のペースで。



優加と淳太君の想い合う心の大きさと自分たちの大きさを比べていた。






相手を全て知っていなくても、私と俊は愛し合っている。





別に周りに流されなくていい。




私と俊。





二人が二人のペースを大切にしていけばいい。







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