【続】WolfPrince1
「東京?」
私はコクンとうなずいた。
ゼロじゃない。
悔しいけど、元カレと会ってしまう。
再会してしまう確率はあるんだよ。
「一人でそれについて考えてたの?」
「え…-」
「言ってくれればよかったのに。
別にんなの気にしないって。
たとえ元カレがいようが今彼は俺だし。
俺がスキって言ってくれた海子を信じる。
だからもう気にしなくていい。」
俊は少し背の低い私の頭に手を置いた。
俊・…。
温かくて、心がほっとした。