夕陽






し・・・ま・・・ッ

しん・・・まぇ・・・っ



「ごめんなさい!
お母さん!!
ごめんなさい!
もっといい子になるから!
お母さんッッ!!!」

「お前なんか生まれて来なきゃよかった!
死ね!
しんでしまえ!!!

お前なんかいらない!」


「っごご、
ごめんなさい!!!
頑張るよ!
私、頑張るから・・・」



これは泣き叫ぶ、

私。

確かお母さんに
褒めてっていって
しつこすぎたんだっけ。
結局最後まで褒めてもらえなかったなぁ。



お母さんが見ているのは私じゃない。
お母さんがいつも可愛がっているのは私じゃない。




お母さんが私の名前を呼んでいるけど、本当の私は呼んでいない。




お母さんはいつも・・・



橘智咲という『ぬいぐるみ』を可愛がっている。




そんなのになったのは・・・私のせい。














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