BLACK&BLUE〜私を助けたヤクザ〜
牢屋
夜、弘さんが帰ってくると残った金を返そうとした。





「こんなけしか使わなかったのか?」


「はい」


「お前のことだから、全額はつかわねぇと思ったが。半分どころか1割しかつかってないとは」


「でも、欲しいものは買えました。ありがとうございます」


「お前はほんと…何してやったら喜ぶんだ?」





あたしの頭をポンポンとしながら言ってきた弘さん。



そんなふうに思ってくれてたんだ…。






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