あひるの仔に天使の羽根を
 

調査なんか、全て"後"でいい。


今、僕がやるべきことは――


僕は青ざめた顔のままの芹霞を見る。



可愛い芹霞。


僕の芹霞。


これから僕が君にしようと思っていることを知ったら、君はどう反応するだろう。


怒るだろうか、泣くだろうか。


もう笑顔を見せてくれないだろうか。


だけど。


もうこれしか方法がないんだ。


だからごめん。


勝手すぎる僕でごめん。



僕は、"僕"の心のままに行くから。



本当は君が目覚める時まで待ってて上げたかったけれど、そんな余裕はないんだ。


いつもみたいに、朝まで安心して寝かせない。


本当にごめん。


何かを変えていく為には、無理矢理にでも何かを破壊しないといけないんだ。


それが気狂いの僕が取れる唯一の手段。



もう僕は――


止まれない。



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