SAKURA
プロローグ
咲き乱れるサクラの華は、いつか散る。

そう知っているのに、私は“綺麗だね”と、話しかけた。

後ろにいるのは、愛してやまない彼氏。

振り向けば、頷く。

私は、そんな仕草に微笑みながら、サクラに背を向けた。

“だって、大丈夫だもん”

今はシアワセです。

たとえ、どんなことがあろうとも。

君といられるのなら、

私はどんな事もやって見せます。

だって、私を救ってくれた人だから。



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