ヒミツの関係☆上司は幼なじみ!?
「コーヒーひとつ」
あたしは窓際の席に腰掛けた。
その店の窓は広く、あたりが見渡せる。
家路へ急ぐ人、大きなクリスマスプレゼントを持つ家族連れ、大人数ではしゃぐ学生たち。
なんかみんな幸せそうだ。
キリスト教徒じゃないけど、便乗しちゃいたくなるのわかるよ。
「おまたせしました」
ウエイトレスがあたしにコーヒーを運ぶ。
「どうもありがとうございます」
静かなやり取り。
あたしはコーヒーを一口飲む。
んん?
この味、何か……。