悲しみの連鎖
−第三章− 〜私達の居場所〜
幼い私達
生きていくのに
私の選んだ場所
施設だった
目星は付けていた
普通に行っても
入れてもらえただろう
でも
万が一を考え
私は
体を
傷だらけにした
わざと転け
棒で
足と腕を
叩いた
あざができるほどに
そんな姿で
妹を連れ
施設に
足を踏み入れた
二歳の妹を抱えた
傷だらけの私を
見つけるなり
駆け寄って
優しく
包み込むように
受け入れてくれた