悲しみの連鎖


それは

父親の日記帳

何もないことを

祈りながら

自分の考え過ぎだと

思いながら

読み進む


母親との

出会いや

自分のことについて

書かれていた

内容は

自分の思い違いだと

裏付けるものだった


ほっと

肩の力が抜けた

日記帳を直そうとした

何かが落ちた

手に取る

それは

ノートを

ちぎったよう

紙切れだった…

古めかしく

少しボロっとしていた

ゆっくりと

広げてみた
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