悲しみの連鎖
−第十一章− 〜交差〜
知らないふりをする
初めて
会ったかのように…
変わった自分を
自分を
見てもらいたくて
気にして
意識してもらえるように
だから
真紀が
必要だった
最高の
言葉が悪いが
道具だった
無視なんて
絶対にできないだろう
気にならない
わけがない
俺たちの
関係を
すぐに
気づいてくれた
向こうも
知らないふりだけど
それでもいい
気づいてくれたから
忘れられて
なかった
思い出して
もらえた