悲しみの連鎖


俺がいたときは

そんな薄着な

格好なんて

しなかったのに…

誰のために?

そんな

女を匂わせた

母親なんて

見たくなかった…

帰ってこなければ

よかった…

「颯太、帰ってたのか?」

「…うん」

「どうした?そんな魂が抜けたような顔して?何かあったのか?」

本当に

興味がある?

「…別に」

「わかった!どうせあれだろ?うまくいかなかったんだろ?だから止めとけって言っただろ?」
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