田舎の花~原爆を生き抜いたシイエ~
別れ…そして長崎へ
シィエは今までどんなに叱られてもやらなかった家の仕事を一生懸命にこなした

おかやんと離れたらもう手伝いたくても手伝えないのだ

今できることをしておきたいと考えたのだ

畑から帰ったシィエとおとやんはこんな会話を交わした

「シィエ…長崎なんざ行かんでよかとぞ?こんままで充分暮らしていけるとぞ」

「おとやん、うち考えたばってん長崎行くばい。行きたか…たくさん見た事のなか花のあるとげな…」

「シィエは花ば好きやけんなぁ…おまえがよかならおとやんはもうなんも言わん」

毎回娘を奉公に出す度におとやんは辛い想いをしていた
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