ラストの1球
「翼ーっ!打ち取れー!」



「昴ーっ!かっとばせー!」



グランドが熱気で揺れる。



よき友達、
よきライバルを目の前に
俺はさっきまでの
緊張した顔を
無理やり笑顔に変えた。



楽しめ、この状況を。



みんなが俺が投げる
次の球を
わくわくしながら
待ってんだ。



こんなにプレッシャーなこと
もうないぜ?



さぁ昴。



長い戦いに
決着をつけよう。
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