TENDRE POISON ~優しい毒~

◆午前7時の悪夢◆




◆◆◆◆◆◆◆◆



鬼頭と別れて僕が職員室に戻ったのは、昼休みが残り10分と言うところだった。


「神代先生!」


昨日合コンに一緒に行った和田先生に呼び止められた。


一枚の紙を手にしてひらつかせている。


「神代先生も投票しませんか?ミスコン」


「ミスコン?」


「ええ、生徒たちの間で流行ってるんですって。誰でも参加できるらしいですよ」


ミスコンかぁ。そんなことが流行ってるんだなぁ。


「ちなみに去年の優勝者は楠 乃亜っていう生徒らしいです」



ぎくりとした。


和田先生は今年赴任してきたばかりだから知らないんだな。


他意はないんだ、きっと。


「……今年は誰が優勝するのかなぁ」なんてぼそりと呟いたら、


「断トツで鬼頭 雅でしょ~」


とこれまた悪意のカケラも感じられない言葉が返ってきた。


僕の心臓がまた飛び跳ねる。



「ちなみに女子の間ではイケメンコンテストっつ~のもやってるらしいぜ」




背後からニュッと現れたまこの登場に今度こそ僕の心臓が止まるかと思った。







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