花の名
出会いは必然...

まだ夏の暑さが残る9月...
夏休みが終わり
2学期が始まった頃...


高校3年生の私は
就職試験を間近に控えていた。


私...というのは
清水乃愛(しみずのあ)のことである。



*




「ちょー、文化祭準備1週間とかほんま無理!」


「模擬店準備間に合うかなぁ?」


「クラスTシャツも作るやろー?」






私たちは1週間後に控えた文化祭の準備に追われていた。


文化祭は年に一度
二日間かけて行われ、
三年生ゎ模擬店をするというのが昔からの伝統なのだ。


幸いなことに
私たちのクラスは
模擬店が二日目に割りふられており、他のクラスよりは少しだけ余裕がある。


私は時計を確認し、クラスメイトに言った。


「ごめん。そろそろ生徒会の方行くわ。」


「わかったー行っといで。」


私は教室を出て
生徒会室のある四階へ向かう。


生徒会役員は自分のクラスも手伝いながら
舞台設営や他にも裏方の仕事をこなさなくてはならない。


朝は一時間前登校
放課後は19時まで
はっきり言ってハードである。


階段をのぼり終え
生徒会室の扉を開けると
他のメンバーが揃っていた。


「ノッチ遅いでー(笑)」


「ごめん。でも時間通りやん(笑)」


生徒会のメンバーは
みんな仲がいい。


生徒会長は見た目はチャラいが、実はしっかり者の喜瀬くん。
副会長はおっとり可愛い
藍茄(あいな)とちっちゃくて元気っ子な芽衣(めい)。
後は書記の那奈(なな)と会計の私と以下五人。


と、紹介はここまで。




私が席に着くと
那奈が言った。


「今日は当日の役割分担と先生方に審査員の依頼をするんだよね?」


すかさず会長の喜瀬くんが答える。


「そうそう。時間もないしちゃっちゃとやろ。」


一時間話し合った結果
私は二年生の男子二人と
一緒に照明をやることになった。



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