X'mas短編『プレゼント』


 いつもの事だもん

 ぼくが泣いてても

 だれも

 みてない……







 かたん

 ……あれ?

 誰もいないとおもったのに

 誰かがまだいたみたい

「いかんいかん、寝過ごすとこじゃったわい」

 ……寝てたんだ

 でもやっぱりぼくにきづいてない








 きづいてくれないかな……

 でも……もう

 期待なんかしても

 かなしくなるだけ……







「…………おや? お前さんおいてかれたのかの?」

 ――――え?

「ほっほっほ……そんな場所におったんじゃ、誰も気付かんじゃろうて」

 ――まさか……ぼくの事?




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