クリスティアナ

城下~キースside

俺は城を抜け出して……ゴホッ いや、抜け出したのではなく堂々と城下へ遊びに出た。


城ではルーファス国王陛下の右腕はロイド様。


俺は……左腕か?


まあそんな事はどうでも良い。


国王陛下から信頼の厚い俺だが、最近少々城が息苦しい。


そんな時は城下へ降りて潰れるほど飲み明かす。


潰れたくても酒に強い俺は一日中飲んでも酔う事は出来ないのだが。


サラ様に出会う前までは俺たちはよく城下へ降りて遊んだものだ。


遊びって何かって?それはサラ様が知ったら一生口を聞いてもらえない話だから教えられないんだ。


今日も気に入った女を見つけて飲み明かすつもりだった。


俺は城下では絹商人エドワルドを名乗っている。


その設定ならば、着ている物をとやかく言われないからだ。


いくら身分を偽りたくてもみすぼらしい格好だけはごめんだからな。


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