クリスティアナ
俺は湧水の中で辺りに目を凝らした。



そんな……。



草と草の間から赤いものが光った。



1匹や2匹ではない。



数えきれないほどの獣の目が光っていた。



「キース……」



俺はなんて場所に連れてきてしまったんだ?



「ゆっくり俺の所までこい」



キースからは恐怖の感情は見えず、俺は少し安堵した。



「うん」



俺は水の中をゆっくりとキースに向かって動いた……その時



俺に向かって一匹の獣が走ってきた。



「うわーーーっ!」



武器を持っていない俺は身構えた。



「クリス!」



キースは獣に向かって剣を投げた。



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