クリスティアナ
「いいえ 命を助けるの当然の事です キースの大事な人ならばなおさら」


「え?お、俺の大事な人ぉ?」


「そうではないのですか?」


素っ頓狂な声を上げたキースにガラムが笑う。



「昨日会ったばかりです」



「恋に時間は要らないというものですよ?」



笑いながら医務室を退室した。



「キースは部屋に戻らないの?」


帰ろうとしたイレーヌが立ち止り聞く。


「あ?あぁ 目を覚ました時に知らない場所にいたら驚くだろう?」


「ガラム様は朝まで目を覚まさないと言っていたわ」


「それでもだ」


キースの有無を言わさない言葉にイレーヌは肩をすくめた。


「おやすみなさい」


イレーヌは医務室をでた。


あの子にキースは恋をしているの?


自室に戻りながら考え込んだイレーヌだった。



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