天国で会おうね
チビクロの思い出


チビクロが我が家にふらりとやって来たのは初冬のある朝だった。

母親が体調を壊し入院している為、ケアマネージャーさんと玄関先で立ち話しをしている時、ふと足元を見ると一匹の小さな黒猫がちょこんとお座りをして私を見上げていた。

体は真っ黒い毛で覆われているのだが、首から胸元だけにワンポイントの白い毛ある、真ん丸な瞳がとても可愛いらしい小さな黒猫だった。

その黒猫と視線があった私は、あまりの可愛さに一目で気に入ってしまい家で飼うことにしました。

名前は見た目のそのままで、小さくて黒い猫だから『チビクロ』と名付けました。

その日からです。独り暮らしの淋しさをチビクロが癒してくれました。

私が出掛ける時は玄関先で見送ってくれ、私が帰宅するといつも出迎えてくれました。


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