ミルクティー
「陸、何か飲むか?」


「俺はレモンティーでいいや」


「お前は昔からアイスだよな。
―――――猫舌で」


「うるせーよ」


なんだか……七生さん、楽しそう。

そういえば七生さんの下の名前って……


「あの、広瀬さん」


「どうしたの?」


「七生さんの下の名前ってもしかして“海斗”ですか?」


「そうだよ。
もしかして雛那チャン知らなかった?」


「はい。
表札には“七生”しか書いていなくて…」


「確かに…」


広瀬さんのカップを持った七生さんが戻ってきた。


「おい、陸!
春野さんに変なこと教えるなよ」


「おいおい、それは心外だなー。
俺は雛那チャンに変な事は教えませんよーだ」


「はいはい」





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