ミルクティー
学校が近づくにつれて人の量も多くなる。


「ひなぁ~
おはよおぉ~」

「あっ!
おはよう、スズちゃん」

私に声をかけてきた

宮間 鈴(ミヤマ リン)

スズちゃんとは高校から一緒になり、入学した時に席が隣で仲良くなった。
本当は『りん』って読むんだけど入学式の後に配られた名簿を見て私が…

「ミヤマ スズ?」

「違うよぉ~
『スズ』って書いて『リン』って読むの」

「ごめんなさい」

「いいよ。
よくあることだし。
これからよろしくね、雛那ちゃん」

「うん」

これが私とスズちゃんの出会い。
仲良くなった私は『リンちゃん』ではなく『スズちゃん』と呼ぶ。


「雛那~
あたしは春休み中雛那に会えなくて寂しかったよ」

「私もスズちゃんに会えなくて寂しかった」

「雛那…」

「スズちゃん…」

「「会いたかった、寂しかった、今年もよろしくねぇ~」」

私たちは道の真ん中で抱き合っていた。
もちろん周りに居た人達の注目の的。

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