ミルクティー
「ん〜おいしい」


「クスクス…

それはよかった」


「海斗は食べないね…」




海斗の目の前にはパスタだけ。

私はパスタセット。



「もしかして嫌いな食べ物が入っていると困るから?」


「ひ、雛那ちゃん?

どうして俺が好き嫌いが多いって知っているの?」




あっ動揺している。

珍しい…





「海斗のお家に言った時にお母さんが言っていたし、陸や修矢さんが教えてくれた」


「陸と修矢か…

別に俺は好き嫌いが多いって訳じゃないからね」




なんだか可愛いなぁ〜



「じゃあどうして全然食べないの?」


「そ、それは…」


「私は、好き嫌いが多くてもいいと思うよ…
だって嫌いなのはしょうがないじゃん。

だから…」


「雛那ちゃん?」


「だから、だから…

少しずつ嫌いな食べ物を、克服…
していこ?」



言えた。

嫌いな食べ物が多いと聞いた時から海斗に言いたかった事。



嫌いな食べ物でも食べてみると意外とおいしい食べ物がある。

だから少しずつでいいから海斗に色々な食べ物を食べて欲しい。




< 276 / 353 >

この作品をシェア

pagetop