ミルクティー
「可愛い…」


私はある1つのカップを見つけた。

全体を白く塗られたカップに細く青い1本の線が入ったカップを眺めている。



「海斗に似合いそうだな…」


「ホント、海斗君に似合いそうなカップね♪」


「お母さん!!」



後ろにいたお母さんに驚いてしまった。



「雛那、これ海斗君に買ってあげたら?」


「けど…」


「ほら、値段も雛那なら買える値段よ」



お母さんに見せてもらった値段は…


「800円か…」



どうしようかな?

けど突然カップなんてあげたら迷惑じゃないかな?



「海斗君も雛那からもらえたら嬉しいんじゃないかしら…」



私からもらえて海斗は喜んでくれるかな…

けど、このカップ…

結構気に入ったな。



「お母さん、このカップ買ってくるね」


「海斗君用にラッピングもしてもらってきなさいねー」



私は結局海斗にこのカップを買う事を決めた。

今、私の頭の中には海斗の喜んでくれた顔が沢山浮かんでいる。



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