ミルクティー

ドアの前に立っていたのは


「雛那ちゃん、久しぶり」


「海斗？どうして…」


「『後で話すよ』って言ったでしょ」


「言ったけど…」


「ビックリした？」



うん…と私は首を縦にふった。

そして海斗は私の部屋に入ってきた。

海斗がまさか私の部屋にいるだなんて…

それに会えるだなんて思っていなかったから…嬉しいけどビックリだ。



「どうして海斗は私の部屋に居るの？」


「頼まれたからかな…雛那ちゃんのお母さんに」


「お母さん？」


「そっ、雛那ちゃん最近しっかり睡眠をとっていないって聞いたから心配になって来たの」


「………」



睡眠はとっているつもりだった。

けど私の目の下には日に日にクマが出来ていた。



「目の下にクマなんか作っちゃって…」


「ごめんなさい…」



今朝、気合いを入れたばかりなのに…

また海斗に心配をかけてしまった。