ミルクティー
私の頬はさっきからずっと緩んだまま。


「雛那ちゃん何かいい事でもあったの」

「あのね、お母さんがクッキーを焼いてくれたの。
これ海斗にってお母さんが」

私はさっきもらった包みを海斗に渡す。
焼きたてなのかまだほんのり温かい。

「ありがとう。
一緒に食べようか」

「いいの!?」

「紅茶、淹れてくるね」

海斗の淹れてくれる紅茶、好き。
どんな時でも私好みになっている。


「そうだ、先生何か言っていたんだよね」

そうだ!
忘れてた。

「休み明けに講演会をやって欲しくて…
その時に簡単な授業をやって欲しいんだって」

「授業!?」

「そう、授業」

「う~ん…」


海斗が考えこんじゃった。
どうしよう。
無理かな…


「海斗…
難しかったら別に授業じゃなくてもいいと思うんだ。
だからそんなに考え込まなくていいよ」

「くくくっ」

「海斗?」

「違うよ。
別に授業はいいんだ。
ただちょっと自分が授業をしている姿を考えてみただけ」

「そっか…

私は、海斗の授業する姿、似合うと思う///」

「ありがとう。
クッキー食べようか」


「うん」

海斗の授業姿、結構似合っていると思うんだけどな…
この間の講演会の時はあんまり見れなかったし、今度は見てみたいな。


「そうだ、来週の金曜日って暇?」

「えっ??」


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