ミルクティー
次の日


カーテンから朝日がこぼれている。


もう朝か…


私はまだ覚めていない体をゆっくり動かしカーテンを開ける。


寝起きの私には眩し過ぎるくらいの光が一気に部屋に入ってきた。




「あっ、雛那ちゃんおはよう」

聞いたことのある声。
光より眩しい笑顔が私の目に入ってきた。

海斗が窓を開けてこっちを見ていた。


「お、おはようございます…」

私も窓を開けて朝の挨拶…


なにか手には持っているみたいだけど何かは分からない。
プリント?



「もしかして、今起きとか?」

「…うん」

「あんまり遅くまで起きていちゃダメだよ」

「はい…」


昨日は早く寝たんだけどな…
そして私は海斗に「早く朝ご飯食べてきな」と言われて海斗の言われたとうりに…




朝食を食べながら今日1日の予定を考えた。

宿題、やろうかな…

まだ少ししかやってないし。
早めに終わらせたいな。



早く終わらせたらまた海斗とどこかに出かけられるかな…





この時はまだ先にことなんて全然わかっていなかった。
あの時、どうして海斗の持っていたプリントにそんなに興味を持たなかったのかな?
もし「それ何?」って聞いていれば教えてくれた?
あんな思い、しなくてよかった?


ねぇ、教えて海斗――――



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