お姫様の憂鬱




「は?」

想像していたものと正反対の返事にポカンとする俺に
南瀬朱羅はさらに続ける


「麻里華の過去は、そう簡単に人に話せるようなものじゃないです

興味本意なら麻里華に変に関わらないであげてください」




大きな声で言われたわけでも、怒鳴られたわけでもない


だけど、彼女の凛とした澄んだ声は


俺の頭の中に大きくて厚い
雲みたいなものを残していった






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