いつかきっと

あと三日

とある田舎町の高校

そこの第3学年、1組で番号は12

うっすらと茶色のクセ毛で、身長はそこそこ。

杉浦 圭太(すぎうら けいた) もちろん男。

それが俺だ。

このハナシの主人公。忘れるんじゃねーぞ。

この学校はそんなに生徒が多くないから、ひとつの学年に2クラスずつしか無い。

町には……何にもないってわけじゃないが、これといって大きな店は無い。田舎なんだから当然だろ。

ただ、この町は花火が凄い。

どう凄いって? とにかく凄いんだよ!

毎年夏祭りで大きな花火がたくさん打ち上げられるんだ。

今年の夏祭りはもう三日後に迫っている。




……ところで、はなしは変わるが俺には好きなヤツがいる。

そいつは……

「ちょっと圭太! 聞いてるの!?」

「…っせぇな…聞いてるっつーの、香絵」

そいつは……夏目 香絵(なつめ かえ)といって、俺の幼馴染。

つまりこいつだ。

もちろん告白なんてしたことはないし、するつもりもない。

ただ想ってるだけでいい。

いや……想ってることしか出来ないんだ。

俺はこいつと付き合えない理由がある――。

まぁ、告ったとしてもフラれるかもだけどな。

とにかく、俺はどうこうするつもりはないってことを知っておいてほしい。

「ねぇ、さっきから何ぼーっとしてるのよ?」

香絵は俺の顔を覗き込んでくる。

ったく、こういうことはやめてほしいね。

こっちにも我慢の限界があるんだよ……

「別に。 で、何のはなしだっけ」

「もぉ~やっぱり聞いてないんじゃない!」

腰に手を当てて頬を膨らませる。

っやべ……可愛いかも。

「だからよぉ~進路だよ進路! 圭太はどうすんだ?」



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