いつも隣にイケメン君
何、あいつ…。
どういうつもりで言ってんのか
さっぱりわかんないんですけど。
「まぁいーや。お風呂入ろ。」
私はパジャマと下着を持ってお風呂場まで行った。
すると、ちょうどお風呂からあがって来たばかりの寿李がいた。
「ねーちゃん。梓さんに好かれてるみたいだな。」
寿李がニヤついた顔で言った。
「ななななんで知ってんの?!」
「見りゃわかるっつの。俺はねーちゃんほど鈍くないんでね。」
キーッ!
ムカつくー!
嫌味ったらしい顔すんな!!
私、そんなに鈍くないし!(いや、鈍いですよー)
「ま、俺は一安心したけどな。こんな乙ゲーオタクのねーちゃんには一生彼氏なんてできねーって心配してたから。」
「よっ余計なお世話ですー!」
「はいはい。誰かに捕られねーようにな。」
寿李は笑いながら自分の部屋に戻って行った。
何なの、あの余裕な感じは!
姉は私だっつの!
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