Sweet*animaL
4.青い瞳
「……誰だ?」


ハッとして、倒れかけていた体を真っ直ぐに起こした。


周りを見回すけど、誰もいない。


「え……?」


「こっちだ」


今度の声はハッキリと頭上から落ちてきた。


声の方に視線を向けて、動きを止める。


青い瞳が爛々と光ってあたしを捕らえていた。


「う、えっ」


言葉にならずに驚いていると、眉を寄せた男が木の上から飛び降りてきた。


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