嵐の如く~俺様ヤンキーX最強姫+龍・飛翔編~
 街頭もない月明かりの中…苺オーレ色いや淡いピンク色の『桜鬼』の特攻服が
闇に映えて見えた。


「…トーヤは…やめた方がいい…」


「えっ!?」


「…『黒龍』自体が他の…族とは違う…ヤバくてキケンな香りがプンプンする」


「あんたも『黒龍』の幹部でしょ?」


「……一応ね…トーヤが総長だけど…影で『黒龍』を牛耳っているのは…依吏よ」


「依吏さん?」


「何??二人で…コソコソ…ナイショ話??それよりも…どうして?『青龍』の
「紅揚羽」が居るわけ?」



ウワサをすれば依吏さんが後ろに立っていた。涼しげな笑顔を浮かべているが…
瞳は鋭い視線。
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