小さな恋【完結】
まだ小さなあたし達の恋。


だけど、それはいつかきっと、大きな愛に変わるはずだから……。


そう信じてるから……――。



あたしは涙を拭いて空を見上げた。


それは、寒い冬の日。


見上げた空からポツリポツリと雨が降ってきた。


頬に当たった雨粒はまるで涙のよう。


あたしはもう一度だけ、声を押し殺して泣いた。
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