友達以上恋人未満。


「……高木、ここにいたのか」

そう言いながら、
原田はどんどん近付いてくる。


「なんで追いかけてきたの…
ほっといてよ!」


あんまり近付かれると
泣いてるのがバレちゃう……

あたしは急いで目をこすって
泣いてないようにみせた。



「目…腫れてる」


「べ、別に腫れてないし」

あたしは原田と目線を合わせないように
顔を背けたが両手で頬をはさまれ元に戻された。



「泣いてただろ」


原田の顔が近い…


「泣いてないってば。
あとこの手離してよ」


「本当は泣きたいんだろ?
まさかあんな会話…してるなんてさ。
俺のせいだよな、ごめん」


「いや、別に、原田のせいなんかじゃ……」










< 17 / 29 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop