ワガママ彼女はオレの妹!?


「・・・返事は?」



テルは指輪をつけた私の手を取ったまま、意地悪な笑みを浮かべる。



「・・・・なによ、今さら。」



嬉しさと照れくささと・・やり切れなさで、テルの顔から視線を逸らす私。




私にとってのこの数年間は、そんな簡単に片付けられるモノではない。



現実はあまりにも重くて・・


罪を背負って生きていくことは苦しいほど私の心を締め付けて・・・。




・・・分かってる。



私が苦しむのは当然で・・・


そこから逃れたいと思うなんて傲慢もいいとこだって・・・。



でも・・・



それでも・・・・



私は・・テルを待ってたの・・・・。


待ってたのよ!!





私はぐっと唇を噛みしめる。



< 161 / 190 >

この作品をシェア

pagetop